雅楽に用いる琵琶、雅楽では単に「琵琶」と呼ばれているが、通称『楽琵琶』また「三五」という別名もあるそうです。 奈良朝の直前に 他の雅楽器とともに中国から伝来。 701年(大宝1年)雅楽寮の設置とともに とくに琵琶師を置き琵琶生を養成した。838年(承和5年、唐、開成三) 遣唐使の藤原貞敏は、唐で廉承武(一説には劉二郎)に「流泉」「啄木」「楊真操」などの独奏曲を学んで帰国し、 後に蝉丸、源博雅、平経正、藤原師長らの名手が これらを伝えたが、常に秘曲として扱われていたため 独奏曲は近代に至って滅びてしまい、雅楽琵琶は今日では 単に管弦合奏の一員としてのみ用いられるようになった。 (最近そうした楽琵琶の秘曲を 復活させて演奏したり音源にしたりする試みも行われているそうで、個人的には非常に嬉しかったりします。) 楽琵琶には古くから銘器とされるものが多くあり、有名なものでは「玄象」「牧馬」「青山」「井出」「小螺鈿」「千金」 等があり、「玄象」「青山」は 藤原貞敏が中国から持ち帰ったといわれているが、残念なことにこれらは近代に滅んでしまい、 現存していない。しかし「巌」「神女」の二面は いまなお平安時代からの銘器として現存している。 尚、いくつかの楽琵琶の銘器が、東京国立博物館、徳川美術館、島根県立博物館などで 保存されている。 楽琵琶の楽譜は、古くから存在しており、日本での最古の譜とされるのは、いわゆる「天平琵琶譜」である、 他にも「五絃琴譜」「貞保親王南宮琵琶譜」など多く伝存している。 ちなみに「陰陽師」の時代で 琵琶といえばこの楽琵琶のことです。 そういえば最近インターネットで見つけたのですが、宮内庁が『琵琶譜』というものを発行しています、私の財布の状況からは とても高価でどんな中身かわかりませんが、雅楽の人にとってはポピュラーなものなのでしょうか?気になります。 | ||
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